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テレビ静岡 presents 映画「終の信託」試写会 観てきました。 [映画館へ行こう!]

2012年10/23(火)19:00~
シネ・シティザートで行われた試写会に行ってきました。

1023_2.jpg
周防正行監督作品「終の信託」です。
公式サイトは、こちら

この作品は、映画館の予告編、新聞の紹介記事等で、
医療現場、検察庁の取り調べなど、
かなり専門的なシーンがあることは分かっていました。

はたして、観て、どうだったのか!?
周防監督という方は、本当に正直な方なんだなあ
というのが、ぱらぽんの印象でした。

ぱらぽんは、母、父、夫、そして少し義母の看護や介護の経験があります。
それぞれの症状や状況は違っていましたから、
その都度、いろいろなことを教えてもらいました。
それなりに辛い状況にも立ち会ってきましたから、
かなりな場面にも耐えうる自信はありました。
ただ、実際経験してないことに関しては、知らないわけで、
そうか、こうなっちゃうんだ…と、驚きの気持ちで観ました。
特に検察庁の場面は、全く未経験ですので、新鮮(?)でした。
大変リアルな作品です。

ですから、娯楽を求めている方、感動して泣きたい方などには、
満足しにくい作品かもしれません。
ただ、この作品の中で扱われているできごとは、
もしかしたら、自分の身の上に起こらないでもない、
そういうお話です。
ただ、そのために準備している人は、おそらくそう多くはない…。
医療従事者の方なら、常に意識したり、覚悟しているかもしれませんが、
一般人は、全く無防備な方が多いのでは…、と自分を含め思います。

そういう方達に、
「こういう状況も起こりえますよ」
「これは、特別のことではないんですよ」
と、周防監督は問題提起しているのだと思います。

もしも、これがうちの場合だったら…、と考えると、
いくつか思うことがあります。
・お医者さんの話は、夫婦(家族)揃って聴く。
・その内容について、お互いの見解を話し合っておく。
・意思表示は、記録する。

そう書きましたが、夫の時には、意思表示は記録はしてありませんでした。
ただ、常に話していましたから、私が彼の「リビングウィル」は受け止めて、
主治医に伝えられていたと思います。

今度、自分のことに置き換えたら、
やはり「エンディングノート」などに分かりやすく
残しておかなくてはいけないのだなあと、実感するこのごろです。

「終の信託」を観て思うことは…、
本当に、まじめに、親切に、自分の責務を果たしている人が、
それなりな人生を送れる世の中であって欲しい。
病院には、人の心が分かる血の通ったいい先生がいて欲しい。
病院の先生ときちんと話ができる、それだけでも、
患者とその家族の心は、かなり救われます。
病気や病状はそれぞれなので、思うように行かないことも多々あります。
それでも過ごしていけるのは、支えてくれる人がいること、
自分だけではないと感じていられるから…。
ある意味、患者も、患者の家族も、孤独です。
もしかしたら、医師もそうかもしれません。
コミュニケーションをとることによって、同志になりうる。
病巣に向かって、一緒に、共に、闘っていける、
そうなれば、不本意な状況は避けられると思います。
そうあって欲しいと思います。

10/27(土)~ 全国東宝系 ロードショーです。
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コメント 2

さくら

ぱらぽんさん、ご無沙汰しています。
見てきましたよ。


仕事で常にドクターと接しているだけにあまり違和感がなかったのですが、一般的には説明不足なんなんだ。
検事ってこんなんなんだ・・・
あまりの迫力で目を伏せていて憎悪感たっぷり。
*大沢たかおの演技力に脱帽*

まだまだ元気な母がいるけど
そう遠くもない先を考えさせられた映画でした。
by さくら (2012-10-28 20:08) 

ぱらぽん

さくらさん、こんにちは。
コメントありがとうございました。

医療関係は、お詳しいんですね?
医療現場、検札室、リアルでしたね。
ご家族がお元気な場合は、あまり気にならないでしょうが、
突然のことは、誰にでも起こりうるので、
こういう映画をきっかけに、
身近な人と話してみるのは、いいかも?ですね。

by ぱらぽん (2012-10-29 11:18) 

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