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映画「毎アル」の関口祐加監督の講演会 @「聖隷クリストファー大学」に行かせてもらいました。 [映画館へ行こう!]

2015年10/15(木)の午後、
出かけたところは、こちら。
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浜松市北区三方原町の「聖隷クリストファー大学」です。
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これが構内案内図です。

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今日の会場は、1号館の7階です。

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2015年度「福祉の日 記念講演」
「福祉の日」というのは、1/1から数えて「294(ふくし)」日目に
当たる日をいうようですが、実際この日は、291日目だったらしいです。

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社会福祉学部 ・介護福祉学科の授業として行われます。

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講師は、映画「毎日がアルツハイマー」の「関口祐加」監督です。


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大学の階段教室です。

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学生さんと一緒に、授業を受けさせてもらいます。
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撮影&ブログ掲載許可もいただきました。

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最初の挨拶は、介護福祉学科長の「中村京子」教授です。

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司会進行は、介護福祉学科の「杉山せつ子」講師です。

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登壇いただいた「関口祐加」監督です。

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関口監督の著書「毎日がアルツハイマー」を紹介する
社会福祉学科の「野田 由佳里」准教授。

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関口監督のお話が始まりました。

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監督は予想通りパワフルで、豪快な方!
お話はとってもおもしろかったです。

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熱心にお話を聴く学生さんたち。
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質問コーナーも。
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講演の感想を述べる女子学生さん。
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介護福祉学科の学生さん。
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社会福祉学科の学生さん。

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「関口監督、講演ありがとうございました」

控え室まで、お邪魔させてもらえました。

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DVD「毎日がアルツハイマー」「毎日がアルツハイマー2」を前に。
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サインをいただきました。
関口監督、ありがとうございました。

「関口祐加」監督 講演ノート by ぱらぽん

モノの味方が大切である。
実は、介護援助者の強い思い込みが危険!
ピンチはチャンスである。

例えば、監督は、先天性両股関節変形症で、
2014年に「股関節全置換」の手術をしたこと。
くわしくは、こちらを。
普通なら大変な手術も、映画監督という立場で見れば、
とてもおいしい現場となる。
手術室にカメラを入れさせてもらい、その模様を撮影した。
次回に使える!
ピンチはチャンスである。

ポジティブな考え方が、生きる原動力にもなる。
「コップ半分の水」を、「もう半分しかない」と考えるか?
「まだ半分もある!」と考えるか?
「も」と捉えられる人は、人生をプラスに考えられる人!

年を取る、老化現象を受け入れられるのか?抗うのか?
アンチエイジング? 老化は悪い?
誰が言っているのか?メディア?
裏を考える。「Why の法則」
メディアの言うことをそのまま鵜呑みにするな!
情報をきちんと知るべき
「介護」も、モノの考え方

在宅介護5年、6年目に突入。宏子さんには、孫4人。
モノの味方がまじめなお母さん、ずっと首席、社会の規範的。
認知症になってから、本音が言えるように
「人生に何も役に立たなかった」
母の状況は分かりやすい。
ただし、姉と妹では、見え方が違う。価値観の問題。
妹は、有能であった母が壊れていってる、と感じている。
姉(監督)は、自分の感情を出せるようになったのはいいこと。
「関口宏子」の感情をさらけ出している。
認知症の力を借りて、自分を開放している。
見る方の価値観によって違ってくる。

認知症は、お先真っ暗。
なぜ、そのように報道するのか???
メディアのせい?

監督「ネットは好き」
ありとあらゆる情報があふれている。
受け取る方の実力が試される。
何が本物なのか?
私たちの知力を鍛える。
自分で知識を鍛える。

「アルツハイマー」と分かった時、家族にとっては、
戸惑う・絶望・別れ
初期・中等期・最終期
10人中9人までもが、絶望の反応をした。
ただ1人だけ、京都の友人が、
「アルツハイマー病なら楽しめるね」
その父親が発病したとき、息子の顔が分からなくなった。
タクシーの運転手だと勘違い。
ならば、非日常の世界へ、自分も行っちゃおう。
帽子と手袋で、運転手さんになりきる。
家に戻ってお風呂に入れると、
「なんて奇特な運転手さんなんだ」と父が感謝してくれた。
モノの味方を代えると楽しくなる。

人間のどこを見るか?価値観の問題。
できない機能を見るか?できることを数えるか?

映画監督の視点
さらけ出してくれるところを撮る。魅力!
診察室内も撮影することによって、
状況に驚く娘としての自分も撮影して観察したい。
自分の思いにとらわれやすい。
その思いが深いほど邪魔。
呼応してくれないといやになる。
援助が必要な人を観察する能力。

2011年、Youtubeなどでお母さんの動画をアップ。
「毎日がアルツハイマー」という、そのタイトルに反応。
親をさらけ出しているのを避難する書き込み。
書いている人の気持ち、マイナスなイメージが分かる。

認知症予防財団のセミナーで出会った「順天堂大学」の新井平伊先生
お母さんは、自分で選択して閉じこもっている。
理由
本人の気持ち、その立場に立つ。
プライド
まだらぼけ。本人がつらい。何でこうなるの?つらい。
家族が…、何で……なの?

イギリスの専門家曰く、
初期が一番つらい。
進行したらダメなのか?
初期の2年半経って、本人のつらさが薄れる。
中等期、幸せ。ぼけたもん勝ち。
何がその人にとって必要なのか?
十人十色を見られる人になりたいのか?

オーストラリアで監督は、「アジア人」というレッテルを貼られる。
色眼鏡で見られる。
マイノリティも、表現者としては、ネタ!
気持ちは分かる。
そのレッテルを貼る人は誰なのか?
レッテルを貼った上での援助はどうなんだ?
いろいろな福祉体験が必要。
偏差値はトップでも、人間を扱うことに慣れているのか?
価値観が覆る。
自分の人生が何かを考える。
イマジネーションを磨く。
相手の立場に立つ。
英語では、「誰かの靴を履いてみろ」
“put yourself in someone's shoes”
というのだそう。

想像力を働かせる。
・感動する。
・好奇心
・わくわく感
・知りたい。

臨床は知らない。
扉が開いた!そこの大切さ!
母:神様からのプレゼント!
そういうように思えるようにサポートする。
心の開放。
認知症患者は、同じ状況には、いない。
予測不可能。
常にチャレンジ。
優しいだけでなく、やるぞ〜!って気持ち。
手だてがある。
ヘルパーさんを呼ぶ。
現実を受け入れる。
自分の仕事はあきらめない。
社会的制度、マンパワーを頼む。
フラットな関係が気付けるか?
介護、人材不足!

十人十色のニーズの違いを理解
探偵になるディテクティブ。
考える手だてが「パーソン・センタード・ケア」
その人の全人間性を理解する。
介護者に必要なスキル。
理由が分かると対応できる。
「プランB」の必要性。
人生は「プランA」通りには行かない。
「プランB」も「C」も「D」も「E」も持ち、手だてを考える。
全て本人の言いなりになることではない。
家族といえども相性がある。
その人の心のニーズをカスタマイズされたプランを提案できるか?

虐待。
主従関係になる。
介護者が力を持ち、ヒットラーになりうる。
自分を客観的に分析できるかどうか?ケアの本質。

人間の学問。
自分を押しとどめる理性、理論武装が必要。
それができるのが、大学での教育。

イギリスは国家戦略として、「パーソン・センタード・ケア」を始めている。
本当のケアとは、何なのか?
認知症の母を撮る。
恥ずかしさ・ためらい・つらさは?
つらいのは好き!
ピンチはチャンス!
娘の目、監督の目。
家族の記録として撮った映画「エンディングノート」とは違う。
最初から、監督モード!
母を映画に撮りたいと考えていた。
誕生日のシーンなど。
過去の2作目の時、初めて母にカメラを向けた時は拒否。
3作目の「The Diet」の時には撮らせてくれた。
娘が、監督であることを受け入れた。
最大・最強の被写体、宏子さん!
母と娘の関係の結び直し。

「親の期待を踏みにじることが大切!」

最後に死ぬ時に、思い残すことがないように。
幸せだったと言えるように。
自分が後悔しないように。

未来の扉を開ける!

*殴り書きのメモから書き起こしているので、やや不明な箇所もあります。
それでも、関口監督のパワーを少しでも読み取っていただけたら、うれしいです。
この講演に参加された方で、修正加筆した方がいいよとお気づきの方は、
コメント欄等でお知らせください。直します!!


「関口祐加」監督は、想像していた通りの方で、
もっと時間があったら、いろいろなことを話してみたかったです。
ぱらぽんとしては、藤枝市にて作品の上映&トークをしていただきたいなあ
と思っているのですが…。
ただ今回、監督に会えることから、
近くの友人にこの作品のことを話しましたが、
リアルに親御さんの面倒を看ている方からは、
「とても、観るゆとりはない!」とのこと。
そのくらい、苦しいのだなあと想像しました。
ぱらぽんは、かつて父や、夫のお世話をしていたとき、
どうしていいか分からなくて、本当に苦しかったりしたのですが、
その頃、今の人脈があったら、あの人にはあれを、
この人にはこれを、訊いただろうなあ。
そして、この「毎アル」2作を観て、
モノゴトの捉え方を代えたりしたかもなあ〜、
と思ったものですから…。

上映会&トークイベントは、ニーズがあったら考えます。
ただ、今のところ予算も何もないです。
なので、イベント実現をお約束はできないのですが…。
もしご意見ご希望がありましたら、
遠慮なく書き込んでみてください。

「関口祐加」監督!
「聖隷クリストファー大学」の皆さま、
ぱらぽんに貴重な体験をさせてくださり、ありがとうございました。
監督のリアルなトークを聴くことができて、うれしかったです。

おまけ
映画「エンディングノート」を観た、ぱらぽんの感想は、こちら
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