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たった一度だけなんですね? 映画「ツナグ」を観ました。 [映画館へ行こう!]

井沼先生のお通夜に行き、ひとまず家に帰りごはんを食べて、
それから「藤枝シネ・プレーゴ」に向かい、観た映画が、こちら。

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松坂桃李 樹木希林 主演「ツナグ」。

このところ「グリーフケア」的作品は、努めて観てしまうぱらぽんです。
昨日、観る予定だったものですが、
今夜は、先生にお別れのご挨拶をしてきた直後だったので、
なおふさわしい気もしました。

1018_2.jpg

内容については、多くを触れませんが、
時々、アイ子さん(樹木希林)が語るように聴かせる、
劇中詩が気になりました。
検索したら出てきたので、引用させていただきます。


劇中詩「最上のわざ」(一部抜粋だそうです。)
ヘルマン・ホイヴェルス神父の友人作
<ヘルマン・ホイヴェルス著「人生の秋に」(春秋社刊)所収>

 この世の最上のわざは何?
 楽しい心で年をとり
 働きたいけれども休み
 喋りたいけれども黙り
 失望しそうな時に希望し
 従順に平静に己の十字架をになう
 若者が元気一杯で神の道を歩むのを見ても妬まず
 人の為に働くよりも
 謙虚に人の世話になり
 弱って、もはや 人の為に役立たずとも
 親切で柔和であること-。
 老いの重荷は神の賜物
 古びた心に、これで最後の磨きをかける
 まことのふる里に行くために-。


近しい人を突然亡くしたような方には、
「使者(ツナグ)」が必要かもしれません。
ただ、一度だけでは…。現実には…。
と考えると、より淋しくなってしまわないか、ちょっと心配。
自分だったら、誰にしようか…?
と考えながら、帰路に着きました。
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ささゆり

 読んでいてドキドキしました。
映画の事は何も知らなくて
申し訳ないですが、この詩は
すごいです。UPしてくれてありがたいです。
 ノートに書き写しても良いですか?
 映画館で妙に泣けちゃったり、感激すると
気持ちや涙をどうしていいのか
困ってしまいますね。映画はじかに伝えて
来ます。映画時間は良いですね。
by ささゆり (2012-10-19 10:12) 

ぱらぽん

ささゆりさん、この詩は原作にはないそうです。
このところ、この「ツナグ」のPRで、
樹木さん、松坂さんがよくテレビに出ていらっしゃったから、
そこで紹介されていたかもしれないのですが、
この詩を映画に持ち込んだのは、樹木さんだそうです。
ここに書いたのは、映画のパンフレットに紹介された
一部抜粋のようで、全文は、
ヘルマン・ホイヴェルス著「人生の秋に」(春秋社刊)所収
納められているようです。
ネットで検索できましたが、
全文の方がさらに深く、大きな世界を感じました。
なので、ノートに書き留めるのであれば、
全文もご覧になった上で、書かれた方がいいかもです。
ネット情報によると、ヘルマン・ホイヴェルス氏は、
上智大学でも教えられた方で、その方の友人が
ホイヴェルス氏に送った文章に感動して、
まとめられたものだとか…。(伝聞ですみません。)

劇中では、樹木さんが語りかけるように読まれるのですが、
活字で拾えないながらも、心にしみじみ入ってくる
その言の葉に、癒されました。

この映画を観て、
「『ツナグ』に頼んで、どうしても夫に会いたい」
とは思わなくて済んだので、よかったです。
私たちには時間があったので
(思っていたよりは、早かったですが)、
訊きたいことは語り尽くしていたのかな?と思いました。

1日経って思うのは、「ツナグ」は亡くなった人との
一度きりの再会の映画ではあるのですが、
ぱらぽんにとっての印象は、「ゆずりは」、
かけがいのない仕事を次世代に譲る、
その大切さと難しさを描いているとも思いました。

一歩前に進むために、支えになれたらいいなあ。
by ぱらぽん (2012-10-19 11:02) 

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