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「藤枝おんぱく2015」No.58 「続・石屋は見た!刻んだ!藤枝の人とまちの歴史」に半分参加しました! 「藤枝おんぱく2015」No.58 [NPO SACLABO & 藤枝おんぱく]

2015年 5/23(土)午後 「藤枝おんぱく2015」No.58
「続・石屋は見た!刻んだ!藤枝の人とまちの歴史」
のプログラムに参加しました。
その後、別のプログラムも見学する必要があったので、
前半のみでしたが、その様子をレポートさせていただきます。

13:00〜 蓮華寺池ホール入口付近に集合。
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歴史好きな方々が集まりました。
5/7(木)に開催された、1回目の同プラグラムにも
参加された方もいらっしゃいました。
といいますか、その方のアイディアで、1回目は東回りコース、
2回目は西回りコースとなったそうです。
ご案内くださるのは、「有限会社 佐野石材」さんの6代目、
「佐野雅基」さんです。
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佐野さんの家は石屋さんなので、
子供のころからお寺に出入りしていたため、
歴史が好きになり、郷土史などにもくわしく、
藤枝宿」という神社仏閣サイトも運営されています。

それでは、出発しましょう!
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「藤枝おんぱく」の旗を持ってくださるのは、
奥様の「かんな」さん。

さて、最初の見学どころは、「法林山 寶國寺(ほうこくじ)」。
現在でも「了善寺」の末寺になるそうですが、本堂などはなく、
個人のお宅でゆかりのものを管理されているといいます。
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この左手のお宅です。

「はい、このブロックの穴から、中を覗いてみてください!」と、佐野さんに言われて、
「え〜っ!ホントにいいの〜???」と思いながら、
なんか「家政婦は見た」っぽいなどと思いながら、
覗いてみる。
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お庭にお墓があります。
「こちらが、歴代住職のお墓たちです」と。

「今度は、こちらに来てください」と促されて、
そのお宅の門を入ったところにあるものを見学。
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これは「後生車(ごしょうぐるま)」。
興津の「清見寺」にもあるそうですが、
「後生車」とは、仏教では衆生が生死を繰り返して、
迷いの世界を巡ることを「輪廻」と教え、やがて誰もがあの世へ巡るもの。
人々は「後生車」を廻し、現世の罪業を反省し、後生を頼み、
たとえ今不幸でも、来世は極楽にと願って廻すもの、だそうです。

右手に剣、左手に弓を持つ、
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石地蔵の仏さんの座像の下に、
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木車があって、車と軸は堅い樫の木のようで、
石柱をくりぬいた中に装置されています。
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その石柱の横には、経文や仏語が彫られています。
もう一つ、向かい合って同じような石仏と「後生車」があります。
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こちらの石仏は、右手に剣、左手に索縄(?)を持っています。

「こちらに来てください」と言われて、お家の脇を通らせてもらって、
先ほど覗いた!?お墓のところまで見せてもらいました。
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説明してくれる佐野さん。
丸い円柱のようなお墓は、「無縫塔(むほうとう)」と言い、
ご住職、お坊さんのお墓はそういう形なのだそうです。
くわしくは、こちらへ。
個人のお宅のこういうところまで見せていただけるのも、
このお宅と佐野さんの信頼関係があればこそで、
一般の方が頼んで許されるものではないと思います。
こういうお願いができるのも、プログラムツアーなればこそ、
「藤枝おんぱく」の醍醐味かなあと思いました。
見せていただき、ありがとうございました。

さて、お次はこちら。
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長楽寺の常夜灯です。
これだけきれいに残っているのも珍しいそうで、
石が柔らかいので、加工はしやすいけれど、その分もろい。
上に大きな傘があったので、傷みにくかったのかも。
「郡(こおり)」にある常夜灯の次に大きいのだとか・・・。

そして、「熊谷山 蓮生寺」さん。
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「蓮生寺」さんは、「熊谷次郎直実(連生房)」にまつわる由緒が深く、
この地区唯一の浄土真宗のお寺です。

このお寺にある、有名人?のお墓は・・・、
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「月の沙漠」の作詞者としておなじみの「加藤まさを」のご実家のお墓があります。

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それから、田中城ゆかりの本多家、19基の墓石があるそうです。
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中央の墓石に書かれた文字は、「俱會一處(くえいっしょ)」
阿弥陀仏の極楽浄土に往生したものは、
浄土の仏・菩薩たちと一処で出会うことができる、
という意味のようです。

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こちらは、缶詰事業で財をなし、軽便藤相鐵道の初代社長、
さらに、芝居小屋「旭光座」を建てた「笹野甚四郎」さんをはじめとする
笹野家の墓たち。

そして、藤枝市指定天然記念物の「イブキ」。
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本堂の右手奥にあります。
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「連生寺」を後にして、ツアーは進みます。

佐野さんは、皆さんの健脚ぶりを確かめて、
鬼岩寺へ向かうルートを「蓮華寺池公園」の中を
山越えしていくことに。
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毎月「オーガニックマーケット」をするところの裏側、
上の方に行くルートを登っていきます。
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細くて急な階段です。
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新緑に囲まれて、なかなか気持ちがいいルートです。
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この鬱蒼としたところに進むとは・・・!?
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一人では、絶対に行かないルートです。
進むと見えてきたのは・・・?
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「洞雲寺」のお墓でした。
急な坂の上のこの場所には、車や動力を使って石をあげることができないので、
ここの区画にお墓を建てる場合は、
人力で6人くらいで石を引き上げるのだそうです。

そんな説明の後は、また戻り、
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公園の中の山の道を進み、
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見晴台のあるところに出ました。
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ぱらぽんは、ここに初めて来ました。
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上に登ると、こんな景色。パノラマビューです。
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いい眺めです。

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さて、ここからは急な階段。
「鬼岩寺」から昇るときは、心臓破りの・・・と言われますが、
降りるときは、膝に要注意です。

降りてきたら、「鬼岩寺」の脇に出ます。
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楞巌山 鬼岩寺(りょごんざん きがんじ)
高野山真言宗のお寺です。
『鬼岩寺縁起』によると、神亀3(726)年、
行基(668〜749)菩薩によって開かれたと言います。
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こちらが「不動堂」。
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左は「史跡 鬼かき岩」、右は「行基菩薩腰掛岩」
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「馬頭観世音菩薩」
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「弘法大使尊像」
弘仁年間(810〜823)、弘法大師(空海上人)は東国を行脚し、
各地にいろいろな伝説を残しています。
この地でも、巨石に鬼を閉じ込め鬼退治をしたということから、
この寺の名前が「鬼岩寺」というようになったとか。

他にも「黒犬神社」「庚申塔」「宝篋印塔」「五輪塔」「石仏群」
などがあります。

ぱらぽんは、ここで離脱だったのですが、他の皆さんは、
「月見里(やまなし)神社」
「出雲大社分院」
「宗傳寺(そうでんじ)」
「満蔵寺」
「妙法寺」
「神明神社」
「大慶寺」
「延命地蔵堂」
「飽波神社」
など、ご覧になったかと思われます。

興味を持たれた方は、「佐野石材」さんの
神社・仏閣一覧」をご参考になさってください。

一緒に廻って思うのは、
説明してもらって廻るのはとても楽で、おもしろいなあ、
ということです。
一度聞いたくらいでは、覚えられないので、
またチャンスがあったら、参加してみたいと思います。
後、他の方のツアーでも、同じ所や物を説明してもらうことがあるので、
それらを繰り返し聞くことによって、
より理解しやすく、覚えやすくなると思いました。

「佐野石材」さん、ステキなプログラムを実施してくださって、
ありがとうございました。
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