「『チャレンジド・プレーゴ』をよろしく!」@「静岡県映画興行協会」セミナー [チャレンジド]
2015年6/18(木)16:00〜
あら!これはどちらの会合でしょうか?
「ホテルアソシア」2F「あやめ」の間でございます。
集まられる団体は、こちら。
「静岡県映画興行協会」の皆さま。
静岡県下の映画興行事業者の皆さんが加盟している団体で、
組合員が相互に協調して、自主的活動を推進すると共に、
組合員の経営の安定をもたらす措置を講じ、
それにより公衆衛生の向上を図り、
より快適に映画鑑賞ができる環境つくりを目的としているそうです。
組織・会員の皆さまは、こちら。
司会は理事で、「日映株式会社」の「森岡功樹」氏。
「静岡東宝会館」「藤枝シネ・プレーゴ」でおなじみの方です。
この日は、総会が行われる前に、時間を作ってくださって、
「自閉症・発達障害者啓発セミナー」を開いてくださると。
そこに、「静岡県自閉症協会・志太榛原支部」の小林さん親子が、
あいさつに行くと聞いて、ぱらぽんが取材させてもらいました。
お二人もすでに、スタンバイ!
星菜ちゃん、どきどきしているかなあ。
小林「私は、藤枝より来ました『静岡県自閉症協会・志太榛原支部』の小林と申します。
こちらは娘の『星菜・せいな』です。よろしくお願いします。
私は、また『ありのmama隊』という
保護者の有志のグループにも所属しています。
『ありのmama隊』については、こちらをご覧ください」
小林「ところで突然ですが、4月2日が何の日だったか、ご存じでしょうか?」
森岡「エイプリルフールの次の日?」
小林「4/2は、国連が定めた『世界自閉症啓発デー』です」
森岡「・・・(苦笑)」
小林「各地で様々な取り組みが行われました。
『志太榛原支部便り』をご覧ください。
小林「私たちも、『志太榛原支部』では、お揃いの青いTシャツを着て、
『BiVi藤枝』4Fの『藤枝シネ・プレーゴ』さんのロビーにおいて、
チラシを配りました。また、『チャレンジド・プレーゴ』に協賛し、
上映前に観客の前で挨拶もしました」
小林「この『チャレンジド・プレーゴ』っていうのがすごいんです。
小林「こちらに書いてあるとおり、
1スクリーンを貸し切って、様々な配慮をして、
今まで映画館で映画を観ることは無理だと思っていた人達にも、
周りに気兼ねなく、親子・家族で一緒に
映画を楽しむことを目的とした映画会なんです。
ここでポイントとなるのが、様々な配慮です。
①【予告編カット】
小林「基本的に予告編はカットします。
ただし、短編が付いているものは、事前に皆さんにお知らせしています。
見通しを立てるのが苦手な子が多いので、
例えば『ドラえもん』を観に来たのに、
『ドラえもん』が始まらないと不安になり、
パニックが始まる場合もあります。
ですので、余分のものはカットします」
(映画館の皆さま、すみませんが、すぐにやらないものは・・・、ごめんなさい。)
②【上映中も、真っ暗にせず明るい】
小林「上映中でも、真っ暗にせずに、薄暗い程度にしています。
暗いのが苦手な子も多く、暗いだけで恐怖心が強まってしまうからです」
③【扉を開放】
小林「上映中は、扉を開放して、出入り自由にしています。
これは、その場にいられなくなったら、いつでも出入りできるよと、
親子共に安心感につながります。実際うちの子も、
第1回の『チャレンジド・プレーゴ』の『アナと雪の女王』の時、
怖くて怖くて『こわい、こわい』と叫びながら、
何度も出たり入ったりしていました」
④【スケジュール】
小林「自閉症の子は、いつ始まるのか?いつ終わるのか?が、
はっきりしていないと不安になります。
ですので、スケジュールで見通しを立たせます。
映画の上映時間(何分の映画か)も、チラシに明記して、
終了予定時刻も載せています。
うちの子も、あと何分?あと何分?とよく聞いてきます」
○【聴覚過敏】
小林「自閉症児者の中には、『聴覚過敏』があり、
大きな音が苦手だったりしますが、
そういう子は、この『イヤーマフ』という支援グッズを活用していて、
音が小さく聞こえるようにしています。
小林「つけてみるとこうです」
小林「皆さんも触ってみてください」
小林「このような配慮を行うことにより、
今まで、映画館なんてとてもじゃないけどムリだと、諦めていた親子でも、
映画を観ることの可能性が広がってきました。とてもありがたいことです。
小林「『ありのmama隊』便りの9月号・10月号をご覧ください。
こちらに、今までの参加者の感想の抜粋や、
新聞で取りあげられた時の記事が載っています。
また、今までの活動の経緯や映画の様子を、
今日いらっしゃるぱらぽんさんのブログ、
『ごきげんぱらぽん2』のマイカテゴリー『チャレンジド・プレーゴ』に
くわしく載っていますので、どうぞご覧ください。
小林「あと一つだけ不安なことがあります。
私たち、親がいつまでもいつまでも『ありのmama隊』として、
活動していけるわけではないので、先行きが心配な点です。
親亡き後も、ぜひ、子供たちが余暇活動として、
『映画館で映画を観る』こと、『地域で楽しむ』ことが
できたらいいのになあ、と心から思います。
最後に、娘よりメッセージがありますので、お聞きください。
「星菜」ちゃん、小林さん、
わかりやすいごあいさつを、ありがとうございました。
昨年6月、初めての映画会で、「アナと雪の女王」を観たときから考えると、
この1年の「星菜」ちゃんの変化は、著しいものがありました。
正直、ぱらぽんも、障がいを持つ人と、
どのようにコミュケーションをとったらいいか、
よくわからないままに、何となく寄り添っていただけのような気がします。
この日、会場にいらした各映画館の方たちは、
小林さん親子のお話を真剣に聞いてくださり、
その後の勉強会では、熱心にメモを取っていらっしゃいました。
新たな流れが生まれるといいなあと思います。
あら!これはどちらの会合でしょうか?
「ホテルアソシア」2F「あやめ」の間でございます。
集まられる団体は、こちら。
「静岡県映画興行協会」の皆さま。
静岡県下の映画興行事業者の皆さんが加盟している団体で、
組合員が相互に協調して、自主的活動を推進すると共に、
組合員の経営の安定をもたらす措置を講じ、
それにより公衆衛生の向上を図り、
より快適に映画鑑賞ができる環境つくりを目的としているそうです。
組織・会員の皆さまは、こちら。
司会は理事で、「日映株式会社」の「森岡功樹」氏。
「静岡東宝会館」「藤枝シネ・プレーゴ」でおなじみの方です。
この日は、総会が行われる前に、時間を作ってくださって、
「自閉症・発達障害者啓発セミナー」を開いてくださると。
そこに、「静岡県自閉症協会・志太榛原支部」の小林さん親子が、
あいさつに行くと聞いて、ぱらぽんが取材させてもらいました。
お二人もすでに、スタンバイ!
星菜ちゃん、どきどきしているかなあ。
小林「私は、藤枝より来ました『静岡県自閉症協会・志太榛原支部』の小林と申します。
こちらは娘の『星菜・せいな』です。よろしくお願いします。
私は、また『ありのmama隊』という
保護者の有志のグループにも所属しています。
『ありのmama隊』については、こちらをご覧ください」
小林「ところで突然ですが、4月2日が何の日だったか、ご存じでしょうか?」
森岡「エイプリルフールの次の日?」
小林「4/2は、国連が定めた『世界自閉症啓発デー』です」
森岡「・・・(苦笑)」
小林「各地で様々な取り組みが行われました。
『志太榛原支部便り』をご覧ください。
小林「私たちも、『志太榛原支部』では、お揃いの青いTシャツを着て、
『BiVi藤枝』4Fの『藤枝シネ・プレーゴ』さんのロビーにおいて、
チラシを配りました。また、『チャレンジド・プレーゴ』に協賛し、
上映前に観客の前で挨拶もしました」
小林「この『チャレンジド・プレーゴ』っていうのがすごいんです。
小林「こちらに書いてあるとおり、
1スクリーンを貸し切って、様々な配慮をして、
今まで映画館で映画を観ることは無理だと思っていた人達にも、
周りに気兼ねなく、親子・家族で一緒に
映画を楽しむことを目的とした映画会なんです。
ここでポイントとなるのが、様々な配慮です。
①【予告編カット】
小林「基本的に予告編はカットします。
ただし、短編が付いているものは、事前に皆さんにお知らせしています。
見通しを立てるのが苦手な子が多いので、
例えば『ドラえもん』を観に来たのに、
『ドラえもん』が始まらないと不安になり、
パニックが始まる場合もあります。
ですので、余分のものはカットします」
(映画館の皆さま、すみませんが、すぐにやらないものは・・・、ごめんなさい。)
②【上映中も、真っ暗にせず明るい】
小林「上映中でも、真っ暗にせずに、薄暗い程度にしています。
暗いのが苦手な子も多く、暗いだけで恐怖心が強まってしまうからです」
③【扉を開放】
小林「上映中は、扉を開放して、出入り自由にしています。
これは、その場にいられなくなったら、いつでも出入りできるよと、
親子共に安心感につながります。実際うちの子も、
第1回の『チャレンジド・プレーゴ』の『アナと雪の女王』の時、
怖くて怖くて『こわい、こわい』と叫びながら、
何度も出たり入ったりしていました」
④【スケジュール】
小林「自閉症の子は、いつ始まるのか?いつ終わるのか?が、
はっきりしていないと不安になります。
ですので、スケジュールで見通しを立たせます。
映画の上映時間(何分の映画か)も、チラシに明記して、
終了予定時刻も載せています。
うちの子も、あと何分?あと何分?とよく聞いてきます」
○【聴覚過敏】
小林「自閉症児者の中には、『聴覚過敏』があり、
大きな音が苦手だったりしますが、
そういう子は、この『イヤーマフ』という支援グッズを活用していて、
音が小さく聞こえるようにしています。
小林「つけてみるとこうです」
小林「皆さんも触ってみてください」
小林「このような配慮を行うことにより、
今まで、映画館なんてとてもじゃないけどムリだと、諦めていた親子でも、
映画を観ることの可能性が広がってきました。とてもありがたいことです。
小林「『ありのmama隊』便りの9月号・10月号をご覧ください。
こちらに、今までの参加者の感想の抜粋や、
新聞で取りあげられた時の記事が載っています。
また、今までの活動の経緯や映画の様子を、
今日いらっしゃるぱらぽんさんのブログ、
『ごきげんぱらぽん2』のマイカテゴリー『チャレンジド・プレーゴ』に
くわしく載っていますので、どうぞご覧ください。
小林「あと一つだけ不安なことがあります。
私たち、親がいつまでもいつまでも『ありのmama隊』として、
活動していけるわけではないので、先行きが心配な点です。
親亡き後も、ぜひ、子供たちが余暇活動として、
『映画館で映画を観る』こと、『地域で楽しむ』ことが
できたらいいのになあ、と心から思います。
最後に、娘よりメッセージがありますので、お聞きください。
「星菜」ちゃん、小林さん、
わかりやすいごあいさつを、ありがとうございました。
昨年6月、初めての映画会で、「アナと雪の女王」を観たときから考えると、
この1年の「星菜」ちゃんの変化は、著しいものがありました。
正直、ぱらぽんも、障がいを持つ人と、
どのようにコミュケーションをとったらいいか、
よくわからないままに、何となく寄り添っていただけのような気がします。
この日、会場にいらした各映画館の方たちは、
小林さん親子のお話を真剣に聞いてくださり、
その後の勉強会では、熱心にメモを取っていらっしゃいました。
新たな流れが生まれるといいなあと思います。
2015-06-19 11:37
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コメント(4)
ぱらぽんさん、すごくわかりやすい記事をありがとうございます。
なんか自分じゃないみたい(笑)動画も撮って下さっていてありがとうございます!
我が子ながら、本人からのメッセージは心にズーンと響きます。うちの(ありのmama隊の)隊長もこのメッセージがすべてを語っていると。
私は隊長や他の隊員と違って、特に映画好きじゃなかったんですけど、実はチャレンジド・プレーゴで初めて、Bivi4F(藤枝シネ・プレーゴ)に踏み込んだぐらいです(笑)でも、そこから映画を意識するようになり、興味・関心も出てきて映画を観に行きたくなってきました。
それと同じで、接点があったり何かしらのきっかけでこういう子達に対して興味・関心が自然と出てくる事が理解への第1歩かな、と思います。
ぱらぽんさんのように・・・
by ちみちみ (2015-06-20 16:56)
ちみちみさん、お疲れ様でした。
お二人とも、本当に、心に響くお話でした。
どのように接したらいいのか?とか、
こういう風には、しない方がいい、とか、
わかっていればできるよという人は、かなりいると思うんです。
なので、知らせることが大事なのかな、と。
それには、映画会などのようなイベントがらみで、
メディアで紹介してもらうのも、一案ですね。
でも、テレビやラジオは流れて行ってしまうので、
ブログはいい方法かもしれません。
「ありのmama隊」の皆さんが、
当事者として発信するのも大事ですが、
私のように、第三者が、「こういうことらしい」
程度の書き方でも、傍観者なりの発信はできるかも・・・、
と、ただ今、社会実験中です。
付かず離れず、行きましょう!!
by ぱらぽん (2015-06-20 18:52)
ぱらぽんさん
たいへんごぶさたしております、Resoです。
ここ数年、ブログ更新ほったらかしのため、忘れられているのは承知で、このような突然のご連絡をしております 苦笑
自分のおふざけブログとは無関係ですが、
上記記事中の小林さんには、放課後等デイサービスでご利用いただいている「NPO法人フリースペース・うぇるび~」にて、自分は広報を担当しております関係で、
ぱらぽんさんのこちらの記事を、当方の事業所通信(毎月の発行部数300。主にご利用者さまとスタッフへ配布)に、ご紹介させて頂いてもよろしいでしょうか?
細かくご報告されている内容が、一般社会への障がい特性への理解を進めるのに、たいへん優れていらっしゃるので、ご紹介したく思いました。
なお、小林さんの方には、当方事業所担当者から確認中です。
ちなみに、当事業所のHPは以下です(工事中が多いですが・・・)。
http://npo-wellbe.com/
お手数かけますが、下記へメールでお返事くださると助かります。
宛先:広報担当 白石
qqyw6mw9k@wonder.ocn.ne.jp
by Reso (2015-06-22 13:36)
Resoさま、こんにちは。
数年前でしょうか?どちらで?何のやりとりを?
よろしければ教えてくださいね。
小林さん親子のご挨拶は、とてもよかったです。
よろしければ、使ってください。
どうぞよろしくお願いいたします。
by ぱらぽん (2015-06-22 19:21)