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四人の匠による「朝比奈玉露 味くらべ会」@ 「shop baseS(バーズ)」 [元気なまち藤枝]

2015年7/4(土)10:00〜
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藤枝市岡部町殿の家具屋さん「shop baseS(バーズ)」さんを会場に、
四人の匠による「朝比奈玉露 味くらべ会」が行われました。
会場の「baseS」さんには、9:30前からお客さんが続々集まっていました。
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この会を企画したのは、岡部町朝比奈出身の「尾崎和子」さん。
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現在は、静岡にお住まいのようですが、故郷『朝比奈』の活性化のために、
RANA企画』という組織を立ち上げて、情報発信しています。
ご自身のブログ「龍の娘のブログ」は、こちら

この会では、匠おひとりに付き、お客様が5人。
お話を聴きながら、「玉露」をいただくというもの。
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近くには、次の5人が待機しています。
そして順繰りに、匠のところを廻って行きます。
おそらく50人位、いらしたのではないでしょうか?

こちらがそのお茶券。
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匠ごとに、該当する券を切り取って行きます。

「玉露」というのは、新芽が2~3枚開き始めたころ、
茶園をヨシズやワラで20日間ほど覆って、
日光をさえぎって栽培するのだとか。
すると、渋味が少なく、うま味が豊富な味になるそうです。
「玉露」は、一番茶しか穫らないので、
茶摘みをした後は、次年のために深く刈り込んでしまうそうです。

ぱらぽんは、こちらのグループに入れていただきました。
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もてなしてくださるのは、「遠藤昇」さん。
呈してくださる品種は、「おくみどり」。
品種名に「おく」が付くのは、「奥手」の意。
山場の朝比奈では、遅霜の被害に遭うことがあるので、
時期が遅い品種も育てるのだそうです。

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遠藤さんの「おくみどり」。
一煎目のお湯は、40℃。
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冷ます間に、茶葉3gを湯のみに入れます。
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お湯を茶葉に回し掛けるように注ぎます。
蓋をして蒸らして、2分。
2分経ったものがこちら。
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蓋をしたまま、少しずらしたところから、すするように味わいます。
コクがあり、とろみがあるような、だしのような風味の味わい、
いろいろな味で構成されている感じ。
飲み終わった茶葉はこのくらい。
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葉が全部開ききらないくらいでいいのだそう。
二煎目のお湯の温度は、50℃くらい。1分の抽出。
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美味しくいただきました。
一煎目よりもさらっとしていますが、美味しい味わいは残ります。
遠藤さん、今日の担当は「おくみどり」ですが、
主に作っている「玉露」の品種は「やぶきた」だそうです。
他には、「さえみどり」も。
「おくみどり」は1週間くらい、収穫するのが遅いのだそうです。

次の匠は、「尾村甫(はじめ)」さん。
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品種は、「おくひかり」。
実際に呈してくださったのは、日本茶インストラクターの小林さん。
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小林さんは、手揉みもなさっていて、今年のコンテストで優勝なさったそうです。

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尾村さんの「おくひかり」。
やはり「奥手」の品種だそうです。
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これは、一煎目を飲んだ後の茶葉。

「玉露」にするのは、全て手摘みするので、
今後の課題は、「お茶摘み」さんを確保すること。
こも掛けされた「玉露」の茶畑の風景を残せるかどうかは、
「お茶摘み」さんを確保できるかどうかに掛かってくるようです。

尾村さんの「玉露」も、主な品種は「やぶきた」。
他には、この「おくひかり」そして「おくみどり」を育てているそうです。
尾村さんの「おくひかり」は、味に奥行きがあるような気がして、
コク、うま味、苦味、渋味、ひとつひとつが際立っているように思われました。
伺ってみると、新しい品種なので、どちらかと言えば若い茶樹だそうで、
先ほど書いた特徴は、若さゆえの味わいだったのかもしれません。
尾村さんがおっしゃることには、「玉露」は老成した茶樹の方が、
何とも言えないものすごく美味しい味わいが出せるそうで、
「ぜひそちらを飲んでもらいたい」とのこと。
今日は時間に限りがあるので残念ですが、
いつか、尾村さんちの「玉露」品種の飲み比べもやってみたいですね。

どのグループも、熱心に質問していました。
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3番目にうかがったのは、「長島武久」さん。
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品種は、「さみどり」です。
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「さみどり」の茶葉です。
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一煎目を飲み終えた茶葉です。
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名前の通り青々しく、みどりが美しく、さわやかな味わいでした。
うま味、コク、甘味のバランスがとても良かったです。
長島さんも、主に育てている「玉露」の品種は「やぶきた」で、
「さみどり」の他には、「さえみどり」「おくみどり」
「さやまかおり」「かなやみどり」など、少しずついろいろ育てているそうです。

長島さんは、この日のテーブルの上におかれた小さな鉢植えも
ご用意くださいました。
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これは、長島さんのお宅のマキの木に、風に飛ばされてきた胞子が着いて、
そして花が咲いた「風蘭」、とても珍しいお花だそうです。
各テーブルにご用意くださいました。
そういう小さな命を愛でること、こういう席にさりげなくしつらえられること。
全てがお茶の心、おもてなしの心につながって行くのだなあと、感心。
巨匠、素晴らしいです。

4番目に伺ったのは、「前島信也」さん。
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品種は、「さえみどり」。
毎年、品評会で入賞されているそうです。
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前島さんの「さえみどり」です。
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茶葉の様子。
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一煎目をいただきました。
コクも、甘味も、うま味も、申し分なく、海苔のような味わいでした。
前島さんも多く作っている品種は、「やぶきた」で、
「さえみどり」は早い時期に獲れる品種なので、みるい感じあ。
霜に弱いので、主には、品評会用に作っているくらいなのだそうです。
他には、「おくみどり」も作っているそうです。

こちらでは、最後の呈茶になるので、二煎目の前にお菓子もいただきました。
お菓子は、岡部町の「櫻屋」さんの「葛饅頭」。
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そして二煎目をいただきました。
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その後は、鰹節をかけて、ポン酢をたらし、
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佃煮のように、茶葉もいただきました。
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美味しかったです。

会場として家具の展示スペースを貸してくださった「baseS」さんならでは!
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席を移る度に、いろいろな素敵な椅子に座れるのも楽しかったです。
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2階の展示場も見せてもらいました。
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くつろぎの空間です。
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これは、とっても小さいソファ。
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子どもたちか?ペット用???
でも作りはホンモノです。
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こちらは、南仏を思わせるテキスタイルファブリック。
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マルシェワゴン!なんておしゃれな!?

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「baseS」さんの裏庭。

この日、お世話になった匠たち。
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皆さま、美味しい「玉露」をありがとうございました。
次回は、「やぶきた」種の「玉露」も飲んでみたいです!
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