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「静岡おでんのおがわ」さんの真生ちゃんがやってきた!?@「瀬戸谷活性化協議会総会」 [せとコロ応援団]

2015年6/2(火)19:00〜
藤枝市瀬戸谷の活性化施設を中心に構成されているのが、
「瀬戸谷活性化協議会」。
通称「せとやコロッケの会」の正式名称がこれです。

この会の「活動目的」は、
せとやコロッケを通じて、瀬戸谷の魅力・情報を発信し、
瀬戸谷のブランドを高める。
また、人づくり・地域づくりをするコロッケとして
地域社会に貢献する。
というもの。

ぱらぽんは会員ではありませんが、
日頃から何かとお手伝いをしているので、
この日もちょっと来て!と呼ばれたので、
出かけておりました。

総会が終わってから、毎年、タイムリーなゲストが呼ばれて、
その方のお話を聞きます。
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今年は、静岡市の浅間通り商店街の「静岡おでんのおがわ」さんの看板娘!
「中津川真生」さん!
まずは、小林さんがご紹介。
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「志太榛原農林事務所」地域振興課の寺田真子さんが、
ナビゲート役を務めます。
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寺田さんが手にしているものは、
毎週日曜日夜のお楽しみ?
「サザエさん」のオープニング画像。
ご当地案内シリーズの「静岡」は、「静岡おでんのおがわ」さんだったのですね?
「静岡」と謂えば、「ふね」さんのご実家が静岡という設定でしたから、ね。

そんなこんなで、「静岡おでん」の象徴とでもいうべき
「静岡おでんのおがわ」さん。創業67年だそうです。
すでに有名店である「おがわ」さんが、
いろいろなイベントなどに出店しに行くのはなぜなのか?
何でそんなにがんばるのか?
主催者の意図は、そのへんのところを聞き出したいようです。

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「おがわ」さんの娘さんである「真生(まき)」さんは、
焼津出身の旦那さまのところに嫁がれて「中津川」さんになられ、
藤枝市の下藪田に住んでいたこともあるそうです。
その後、ご実家である「静岡おでんのおがわ」を手伝うようになり、
現在は、お母さんと、おばちゃんのひろこさんと、お嫁ちゃんと、真生さんで、
お店を切り盛りしているようです。

お店がオープンしたのは、戦後すぐ。
戦前は運送業で、漆、下駄、オブラートなどを
東京〜名古屋に運ぶ仕事をしていたのだそうですが、
終戦後は仕事が減ってしまったので、
浅間通り商店街にて、ひいおばあちゃんがおでんや大福など、
現金商い(あきない)をする商売を始めたのだそうです。
当時は、砂糖もお酒などの調味料も手に入らない時代。
お醤油のみで、毎日沸騰させておでんスープを引き継ぎ、
今もずうっと、続いている味。
駄菓子屋さんのおでんなのだそうです。
営業時間は、10:00〜18:00。
「静岡おでん」を売る店は、居酒屋もたくさんありますが、
「おがわ」さんは、夜はやらない。
10年くらい前に「静岡おでん」がご当地グルメとして話題になりましたが、
そもそも「静岡おでん」とは何なのか?
その「5箇条」は、
1.だし粉を掛けて食べる。
2.黒はんぺんが入っている。
3.串に刺さっている。
4.黒いスープである。
5.駄菓子屋で売っている。
創業以来、ずっとシンプルでこのまま、ブレずにやってきた。

講演会にしては珍しく、途中で「おでん」の振る舞いが・・・。
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わざわざ持ってきてくれました。

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てきぱきと真生さんから、取り分けてくれました。

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おいしそう!いや、おいしかった〜!

よく、他の店や若い人から、
おでんの作り方や、ネタはどこで?、お掃除の仕方など
いろいろなことを教えて欲しいと訊かれて、
普通なら企業秘密とも思える情報を、惜しげもなく教えてしまうという。
基本は牛すじのスープで、味付けは醤油のみ。
毎日、必ず火を入れて、つないできたスープ。

ほかの「静岡おでん」を名乗るお店はたくさんあるけれど、
「おがわ」さんは、自分の家のやり方をずっと続けてきただけ。
「『おがわ』さんのおでんっておいしいね
 って言われるのはうれしいけれど、
 もしかしたら『静岡おでん』っておいしいね、
 って言われる方がもっとうれしいかもしれない。」
と笑う「真生」さん。

おでんのネタは、17〜8種類。
1.じゃがいも
2.こんにゃく
3.黒はんぺん
4.ごぼう巻き
5.さつま揚げ
6.だんご
7.しのだ巻き
8.しらたき
9.なると
10.すじ
11.ちくわ
12.こんぶ
13.だいこん
14.牛すじ
15.糸こん
16.たまご
17.厚揚げ
18.漁師魂

ネタはほとんど変えないが、最後の「漁師魂(りょうしだま)」は、
「たちうお」「かます」が入った白身魚の練り製品。
由比の人の心意気に感激して、1ヶ月に10袋だけ取ることにした。

Q:こんなにお店が繁盛しているのに、どうしてイベントなどに積極的に出るのか?
A:イベントに出ると、普段お店に来られない人たちが、
「静岡おでん」を食べて、喜んでくれる。さらに、
「静岡に来たら寄ってくださいね」と言い、
実際に来てくれたら、さらにうれしいから・・・。

Q:真生さんに話したことが、お母さんにもキチンと伝わっている。どうして?
A:毎朝、5:30から仕込みを始めて、お店を開けるのは10:00〜。
 その間に、仕込みの作業をしながら、よく話すので、情報はしっかり共有できている。

Q:かき氷について
A:もともとも運送屋で、氷の運搬もやっていた。
 氷は年中扱っているので、大丈夫。
 このごろは、手作りシロップに力を入れている。甘夏、ブルーベリーなど。

Q:浅間通り商店街のこと
A:浅間通り商店街で商売できるのは、お浅間さんのお陰。
 浅間さんに足を向けて寝るな。おばあちゃんの口癖。
 浅間通り商店街の活動に協力している。
 他の店のことも勧める。コラボレーションできる。
 おでんも地元も愛している。
 自分の店だけでなく、地域のために動くことが大事。

経営理念は、
おばあちゃんが言っていたこと
お母さんがやっていること
それを受け継ぎ、続けるだけ。

小さいころは、お正月も休めない、この家業がいやだった。
反発したり、困らせようとスープを隠したこともあった。
「守って行くことがあるのはいいね」と言われるが、
毎日こつこつとやることが「おでんや」。
すごく地味で、本当は、すごく大変。

何のためにやるのか?
やっていることが、皆さんに、その思いが伝わったら喜びになる。
次の世代に受け継がれる。

「せとやコロッケ」は、8年。
30年後50年後のコロッケ?あるだろうか?
静岡を表現する食べ物として、仲間になれるだろうか?

Q:なんでそんなにがんばるの?
A:おでんが大好きだからです。愛しているから。
 味もポリシーもブレないことが大事!
 いろんなお客さんを大事にしていること。
 店で売るのは、商売。そこはちゃんと考えている。
 イベントでは、話しかけて、会話をして、楽しんでもらう。
 「静岡おでん」を知ってもらえるのは楽しい。

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真生さんのお陰で、おいしくてためになる講演が聴けました。
ありがとうございました。
また、静岡に行ったら寄らせてもらいます!

ぱらぽんと、「浅間通り」のつながりは・・・?
こんな感じ、です。

*** 後日談 ***
「静岡おでんのおがわ」に行って、「静岡おでん」&「かき氷」食べてきました。
IMG_5658.jpg
「ブルーベリー」と「甘夏」です。
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